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感謝のメッセージ - express gratitude

ゆめ基金事業「自主研究奨励事業」2023年度活動報告(1)

2024.6.10

大阪大学では学部学生の独創的かつ意欲的な自主研究を奨励しています。9年目である2023年度は54組、101人の学生たちが様々な研究活動を行いました。

ディドロの美学理論「観念的/理想的モデル」について -「67年のサロン」序文を中心に-

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本郷​​​​ 美琴 文学部4年

 令和5年度の学部学生による自主研究奨励事業においてご支援いただきました、文学部フランス文学専修4年生の本郷と申します。

 

 本事業において私は、「ディドロの美学理論「観念的/理想的モデル」について : 「67年のサロン」序文を中心に」というテーマで研究を行いました。この研究の目的は、近代美術批評の祖とも言われるフランス18世紀の哲学者ディドロの美学思想における重要な美学理論の一つを研究し、最終的にはディドロがこの理論を提示した「1767年のサロン」序文の全訳を作成し、公開するというものです。

 

 本研究においてはご支援いただいた研究費で、主に調査・精読の必要な文献を購入いたしました。昨今の円安の影響もあり、特に外国の文献を入手するのが金銭的に難しくなっておりますが、ご支援のおかげでまだ日本語の翻訳が出版されていないテキストを購入し、じっくり研究することができました。

 

 今後は作成した訳文の公開に向けて修正を進めるとともに、研究を進める中で生まれた新たな疑問に取り組みたいと思います。この度は、研究をご支援下さり誠にありがとうございました。

 大阪大学未来基金にご寄付いただいた皆様に、心より感謝を申し上げます。


ボードゲームを通した大学生活の疑似体験 ~教材としての価値の探究~

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青木​​​ 海 文学部2年

 

 皆様初めまして。文学部2年の青木海です。
 私たちは今回大学生活を疑似体験できるボードゲーム「DAIGAKU」の開発、教材的価値の探究に取り組ませていただきました。
 

 今回の研究では、ルール・デザインの改良や専門家へのインタビュー、試遊会の開催等を行いました。研究活動を通して、このDAIGAKUはボードゲームとして一般的な娯楽要素・面白さを持っているのみならず、主に進学を考えている高校生や新たに大学生となる方々にとって、進路教育等の一環として大学生のリアルな生活を知ることができる媒体となりました。
 

 さらに、我々はクラウドファンディングに挑戦し、現在も製品化に向けて活動しております。ここまで本研究を発展させられたのは、大阪大学未来基金によるご支援のおかげです。心より御礼申し上げます。


複数の意味を表す畳語・接辞/前置詞について ―日本語とインドネシア語との比較―

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SANTOSA,KURNIAWAN​​​​​ 外国語学部4年

 

 外国語学部日本語専攻4年のサントサ(Santosa)です。

 この度、自主研究奨励事業の支援としてご寄付くださいました大阪大学未来基金の皆さまに感謝申し上げます。ご指導をなさってくださいました鴻野知暁先生にも感謝申し上げます。

 

 今回の研究では私は日本語やインドネシア語によく使われる「畳語」について考察を行い、複数を表す「たち」や「para」との比較をしました。インドネシア語の畳語や「para」に関する文献を調べるという目的でインドネシアの図書館(国立図書館、大学附属図書館など)に足を運びました。様々な文献を閲覧した結果、インドネシアにおける言語の研究、特に畳語や「para」に関する研究の現状を概ね把握することができました。インドネシアは母国でありながらも、私が研究を行ったところは地元から離れていますので、色々大変なことが起こりましたが、非常に貴重な経験を得ることができました。再び大阪大学未来基金の皆さまにお礼を申し上げます。

 

 本研究では、日本語の畳語とインドネシア語の畳語、そして「たち」と「para」は対応している場合もあれば、そうではない場合もあるということを発見しました。本研究の成果を用いれば日本語母語話者とインドネシア母語話者の間の相互理解が(わずかでも)より深まるのではないかと思われます。

 

 私は今後も、日本語の研究およびインドネシア語との対照研究を続けようと思っております。


裁判権と強制措置からの免除侵害をめぐる国際紛争の論理構造 -国際法模擬裁判大会出場を通して-

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石田​​​​ 彩也音 法学部3年

 

 大阪大学法学部3年の石田彩也音と申します。この度は大阪大学未来基金からご支援を賜り、誠にありがとうございます。本研究から代表しまして、心よりの感謝を申し上げます。

 

 本研究においては、裁判権と強制措置の免除について、国際法模擬裁判の参加を通して、研究を進めてきいました。 日本と韓国の戦後賠償の問題が今もなお続く中、本研究は国家免除の国際法の現状を検討するのに資すると考えています。また、ご支援いただいた資金は大阪大学の図書館にも入っていない、高価な海外の書籍・文献の購入に充てさせていただきました。

 

 繰り返しになりますが、この度はご支援いただき、本当にありがとうございました。


ダスト凝集に繊維状物質が与える影響 〜部屋の埃から微惑星形成まで〜

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岩野​​​​ 志織 理学部物理学科4年

 

 理学部物理学科4年の岩野志織です。学部1年からの3年間、ソフトマター地球惑星科学グループの桂木先生の下で「繊維状物質がダスト凝集に与える影響~部屋の埃から微惑星形成まで~」というテーマで研究を行いました。

 

 本研究ではダスト(糸が絡まった凝集体)の衝突を高速度カメラで撮影することに成功し、実験的に未知であったダストの基礎物性の解明に取り組みました。未来基金からのご支援は、ダストの構成材料となる特殊な糸や、衝突実験を行う装置の購入に活用させていただきました。研究成果は物理学会や日本地球惑星科学連合大会で発表し、現在は論文の執筆を進めています。学部の段階で自ら設計した実験や解析、学会での議論を行うことができたことは、自身の興味や将来の方向性に大きな影響を与えました。

 

 今後もこの研究をスタート地点として、惑星科学におけるダストの研究を続けたいと考えております。自主研究奨励事業を通じて、入学当初の漠然とした興味を研究の場に移すことができ、3年間で様々な経験や人との繋がりを得ることができました。改めまして、皆様のご支援に心より御礼申し上げます。


ゆめ基金事業「自主研究奨励事業」とは

学部学生のうちから、自ら課題を見つけ研究する学生を支援することを目的に、1研究に対して1名の教員がアドバイザー教員となり、学生の研究活動の指導、及び1研究当たり上限40万円程度の研究費を助成しています。2023年度は54組、101人の学部学生に対して、支援を行いました。

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