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感謝のメッセージ - express gratitude

ゆめ基金事業「自主研究奨励事業」2021年度活動報告(2)

2022.6.9

大阪大学では学部学生の独創的かつ意欲的な自主研究を奨励しています。7年目である2021年度は50組、129人の学生たちが様々な研究活動を行いました。

小学校プログラミング教育におけるデータ構造的な視点を学ぶCSアンプラグド教材の開発

北村 祐稀 基礎工学部3年

 この度は「学部学生による自主研究奨励事業」を支援いただきありがとうございました。

 昨今、急速に情報化が進む中で、どの学校段階でもプログラミング (アルゴリズム・データ構造) 教育が重要視されてきています。本研究「小学校プログラミング教育におけるデータ構造的な視点を学ぶ CS アンプラグド教材の開発」では、主に小学生を対象として、カードの操作でアルゴリズムとデータ構造を学ぶオンラインツールを開発しました。更に、実際に小学校で授業をさせていただき、その効果を検証できました。他にも、ご寄付頂いた研究費でオンラインの学会に参加し、先生方と議論させていただくこともできました。
 今回の一連の活動を通して、様々な経験をさせていただいたのは言うまでもありませんが、何より研究の面白さに改めて気づき、自分のアイデアに自信が持てるようになりました。これからも独自の着眼点を大切に、世界中の子どもたちが情報科学を楽しんでくれる日を願って研究を続けていきたいです。

騎兵の衰退と交通機関の発達の相関関係を証明する
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上野 一志 文学部2年

 昨年度自主研究奨励事業に参加に追加枠にて参加させていただきました上野一志と申します。

 「騎兵の衰退と交通機関の発達の相関関係を証明する」というテーマで研究を進めさせていただきまして研究成果発表会という貴重な場において発表させていただくという素晴らしい経験をさせていただきました。本当にありがとうございました。
 研究において着目したのが、海外であったゆえに資料の入手において非常に困る場面が多かったですが、金銭的な課題については未来基金の存在もあり難なくクリアすることができました。本当にありがとうございました。今回の研究で自分たちの現状について理解できた気がします。興味のある分野は多々あれども技術や知識を求めだすと圧倒的にそれが不足しているという現実を突きつけられました。今後の研究においてそのようなことを自分の身をもって学べたことは自分の外国語能力の向上への大きなモチベーションになりました。今後はもっとハイレベルな研究ができるように様々の技術向上に努めたく思います。
 貴重な経験をさせていただけたことに改めて感謝を申し上げまして感謝のメッセージとさせていただきます。ありがとうございました。

昆虫の飛行原理の解明とその飛行原理を応用した小型飛行ロボットの開発
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藤森 嵩人 理学部3年

 日頃よりお世話になっております、藤森嵩人です。この度は、大阪大学未来基金のご寄付をいただき誠にありがとうございます。
 さて、感謝の言葉を長く連ねたいのですが、それよりも僕がどのような思いで研究に取り組み、どのような成果を残したのか伝えさせていただく方が気持ちが伝わると思いましたので以下に書きます。なぜなら言葉を紡ぐのは簡単で、行動を連続させることは難しいからです。

 僕はただ夢を見ていました。幼い頃に抱いた「宇宙に行きたい」という夢です。それをコロナが始まった2020年春に思い出し、その日から駆け抜けてきました。工学を独学し、多くの先生のラボに通わせていただき、その一年のおかげで、ひとりでセグウェイなどのロボットの設計・開発をできるレベルに達し、日本で最も権威ある技術誌「トランジスタ技術」への一年間に渡る連載や、Googleが世界規模で展開する「YouTubeを活用した勉強」の広告塔の日本代表になったり、子供たちへの無料プログラミング教室を開講したりなど様々な有り難い機会をいただきました。そして慢心しそうになる自分を抑えるために、間髪入れずに2021年春に始めたのがこの大阪大学未来基金を母体とする研究プログラムでした。
 前々から思っていた「大阪大学の公的な何かを利用してみたい」「工学と他分野を混ぜてみたい」という気持ちに従い、「昆虫を模した飛翔ロボットの研究と開発」をテーマに決めました。2020年に作った数多くのコネクションを頼りに6つ以上のラボを横断しながら研究を進めました。有り難いことに先生方、そのラボのメンバー方、皆様は書類の関係など全く関係なしに、面白がって全てのお願いに協力してくださりました。
 そんな無償の愛を受取り続ける日々で、僕がとにかく思っていたことは、「恩返しは行動によって示したい」、「そしてその行動で世界を驚かせたい。ただの学部生の自己満足な工作で終わりたくない」ということでした。そしてその気持ちをガソリンに、2021ロボット学会で発表(学会誌掲載)、2021日本生物物理学会で発表(学生発表賞出場)、 大阪大学前期オナープログラム(ベストパフォーマンス賞)、 大阪大学後期オナープログラム(ベストパフォーマンス賞)、 大阪大学自主研究奨励事業(優秀賞) などの成果を残すことができました。
 もちろんいいことばかりではありませんでした。うまくいかないことなんて9割を超えていて、灼熱の夏を、凍てつく冬を、ラボに向かって自転車で駆け抜けながら、「自分がなぜ今こうしているのか」、「何を目指しているのか」を何度も見失いそうになりました。大学生、娯楽なんて死ぬほど出来るし、易きに流れる方がずっと簡単です。でも僕は何者かになりたかった。こんなところで終わりたくないと、自分のゴールはまだまだ先だと月を見上げるたびに言い聞かせました。
 そして今があります。今こうして2021年春には持っていなかった数多くのギフトがあります。研究成果で世界を驚かせる準備をしています(ジャーナルMathematical Bioscience誌、国際会議Soft Robotics 出場予定)

 これが僕のストーリーです。

 きっと、生きている限りこれからも走り続けると思います。そんな道中で皆様のご支援をいただけたことを心よりありがたく思います。このストーリーが僕の恩返しであり、感謝のメッセージです。

ゆめ基金事業「自主研究奨励事業」とは

学部学生のうちから、自ら課題を見つけ研究する学生を支援することを目的に、1研究に対して1名の教員がアドバイザー教員となり、学生の研究活動の指導、及び1研究当たり約2万円~約40万円の研究費を助成しています。2021年度は50組、129人の学部学生に対して、支援を行いました。

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