感謝のメッセージ - express gratitude

10年以上の交流を続ける「日蘭学生会議」

2021.04.01

英語での活発な議論を通じ、お互いの文化を理解し合う

オランダとの間で学生同士が活発な議論を重ねてきている「日蘭学生会議」が設立10周年の節目の2019年夏休みに、ゆめ基金事業「海外グループ研修助成金」を受けてオランダを訪問。グローニンゲン大学で7日間にわたってプレゼンテーションなどを交したほか、地元メンバーの実家を訪れて温かい交流も深めました。代表を務めた根津杏奈(ねつ・あんな)さん=法学部国際公共政策学科4年=は「メンバー全員で素晴らしい成長の場をいただけました。本当にありがとうございました」と、感謝を込めて振り返ります。

「高齢化」「死」「年金」などをテーマに、自己主張の大切さ実感
10年以上の交流を続ける「日蘭学生会議」

日蘭の参加メンバー全員が、グローニンゲン大学の大階段を使って記念写真(最前列右から3人目が根津さん)

日蘭間における「違い」を多く発見できました。その一つが、オランダでは個人の主張を尊重すること、自己決定意思の強さでした。特にサブテーマのうち「高齢化の未来」にかかわる「安楽死」について、それを深く感じました。オランダには "Fulfilled Life"という言葉があり「自分が自分の人生に満足したら、そこで人生に終止符を打つ」というような考え方です。これにはいろんな問題点もありますが、「人生の選択をするのは他者でなく、自分であるべきだ」という発想に、死にとどまらず自己制約の多いの日本社会の構造との違いを、改めて実感できました。このほか「年金」については、我々若い世代が積極的に問題意識を持ち、声を上げていくことが大切だ、という思いを強めました。「高齢者医療」に関しては、私の親族が認知症を患っていることもあり、介護する人に負担がかからないように家族や社会全体で支えるべきだ、と一層強く感じました。

実家訪問で歓待、自転車文化にも感銘
10年以上の交流を続ける「日蘭学生会議」

日蘭の学生同士、熱いプレゼンテーションを交換し合い、議論を深めた

チームに分かれて、私はドイツとの国境に位置する「エメン」を訪れ、日蘭の3人でダニーク・オッテンさんの実家に寄せてもらいました。ご家族の手料理などで歓待してもらい、近くの動物園体験も楽しい思い出となりました。
観光も含めてオランダ社会全体で感じたのは、自転車文化がすごく発展していることでした。自転車専用レーンがよく整備されていたり、平坦な道が永遠のようにつながっていたり、とても生活しやすそうでした。2人乗りも合法で、日本では禁じられていることを伝えると「どうやって友達と出かけるの?」と、ビックリされました。

国民のほとんどがバイリンガルであること、デジタル化の流れに適応していることなどに感銘を受けました。そして今回ホスト役は、プレゼンテーション経験の少ない私たちに対して、答えやすいように議論でリードしてくれました。優しく、思いやりとユーモアにあふれる彼らがいてくれたからこそ、言語の壁を越えて意義深い国際交流をすることができました。

私は、世界中で起きているさまざまな社会問題に焦点を当てて、提言を行える社会人になりたいと思っています。そして、 後輩たちがしっかり連携し合ってチームワークを築きながら、日蘭学生会議が今後20年、30年と発展することを願っています。

日蘭学生会議:

オランダ・グローニンゲン大学と大阪大学の学生が、英語でのディスカッションを通して互いの文化の違いを超えて交流し合い、世界的、普遍的な問題に対して自らの考えを深めている。2009年に設立。年に1度、交互に両国を訪問し合う。2019 年8月には、学部1〜3年の男女11人がオランダを16日間訪れ、【Future of Life(人生の未来)】をメインテーマに、さらに5つのサブテーマとして【高齢化の未来】【誕生の未来】【都市の未来】【安全の未来】【労働の未来】を掲げ、深い議論を交換してきた。

未来基金ゆめ基金事業「海外グループ研修助成金」とは

任意に結成された学生グループに対し、自らの企画により海外で交流・研修活動を行う機会を与え、国際感覚豊かな人材を育成することを目的とし、1グループあたり上限100万円の研修費用(渡航費・滞在費等)を助成する事業です。

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