ウルキディ・湯川記念奨学金



ウルキディ・湯川記念奨学金について


 大阪大学で博士(経済学)の学位を取得され、京都産業大学名誉教授の湯川攝子氏が、メキシコ大学院大学(El Colegio de México)におけるメキシコ等ラテンアメリカの経済・政治を中心とする社会科学の研究留学を支援するため、大阪大学未来基金に私財を寄贈されました。
 このご寄付をもとに、平成29年に「ウルキディ・湯川記念奨学金」が設立され、大阪大学経済学研究科および国際公共政策研究科が奨学金の運営を行っております。

 本奨学金の詳細につきましては、こちらをご覧ください。
 経済学研究科のサイトはこちらをご参照ください。
 国際公共政策研究科のサイトはこちらをご参照ください。

学生による留学体験記

    北條真莉紗

     私は、父親がメキシコ人、母親がメキシコ留学経験者という経緯から、幼い頃からメキシコで勉強し生活することに憧れをもっていました。学部時代は地域統合についてゼミで学び、その先駆けであるEUについてもっと知りたいと願い、ベルギーのルーヴァン・カトリック大学に留学しました。EUの理念と現在抱えている問題点について学び、大学院ではその経験を米州に目を向けることで生かしたいと考えました。ラテンアメリカの視点に立ち、米国との共存の道を探りたいと考えたのがきっかけでした。
     大学院に進学して数カ月が経った頃、OSIPPの職員の方から「ウルキディ・湯川記念奨学金」の存在を教えていただきました。まさに私の夢であった留学先のメキシコで貴重な1年間を過ごせたことは、湯川攝子先生のご支援のおかげであり、この場をお借りして深謝申し上げます。

    【メキシコ大学院大学について】
     メキシコ大学院大学(El Colegio de México、以下Colmex)は、1930年代にスペイン内戦を忌避しメキシコにやって来たスペイン人亡命者のなかで有識者が中心となって設立した大学院大学です。メキシコ国内では、Colmexと言えば社会科学系で最も優秀な大学機関であると認識されており、卒業生には著名な学者や各省大臣、外交官などがいらっしゃいます。
     私はCentro de Estudios Demográficos Urbanos y Ambientalesに1年間、聴講生として授業を受けながら修士論文の調査をすすめる「研究留学生」として在籍しました。自身も元グアテマラからの亡命者でラテンアメリカの移民問題に非常に詳しい指導教員には、素直に分からないことをさらけ出して相談し、メキシコと中米諸国から米国への移民現象について毎週様々な情報を授けていただきました。

    【大学院で留学することについて】
     研究留学生は、交換留学生に比較すると自由に時間が使える身分であったため、ちょうど中米北部3ヵ国からメキシコを縦断し米国を目指す「移民キャラバン」が出発したと知った時には、実際に現地に足を運び、当事者たちにインタビュー調査をすることができました。フィールドワークも十分にできるだけのご支援をいただいていたので、贅沢な経験であったと思います。フィールドワークの結果は米ハーバード大学の研究者が率いるセミナーの訪墨団の前で発表する機会に恵まれました。
     日本ではまだまだ社会科学系の学生が大学院で留学をすることはあまり浸透しているとは言えないと思います。私自身も、学部時代の同級生たちが皆、社会人として活躍していることを全く気にしていない訳ではありませんでした。しかし、自分が心から興味を持てる社会問題に向き合い、足を運び、異文化の壁にぶつかりながらも真剣に取り組むことは、相当な満足感と自信につながります。ぜひ、後悔だけはしなくて済むよう、この奨学金の充実した支援とチャンスを逃さないでください。


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